小学校などと同様に、幼稚園にも1ヶ月以上の夏休みがありますが、そんな長い夏休みをどのように過ごすべきか、頭を悩ませる保護者も多いのではないでしょうか。お子さまと接する時間が増える夏休み。そんな夏休み中に、親子でたくさん会話をしたり、楽しい思い出をつくりながらイキイキと過ごすことで、さらに成長したお子さまの姿が見られるかもしれません。ここでは、夏休み事情や、夏休み中の生活を充実させる方法などをいくつかご紹介しましょう。
幼稚園にも小学校や中学校と同じように夏休み、冬休み、春休みがあります。地域によっても異なりますが、夏休みは7月20日前後から8月31日までの期間となることがほとんどです。具体的な期間は、幼稚園が公立か私立か、私立の場合は各園によって異なります。また、ほとんどの幼稚園において、夏休み中でも8月分の保育料は支払うことになる場合が多いようです。
幼稚園によっては「夏期保育」を行うところもあり、1日から1週間程度登園する日が設けられます。お泊まり保育と呼ばれる、年長児のみとなっていることの多い宿泊行事が催されるのも、長期の休みだからこそ。行き慣れた園に泊まる、もしくはバスで宿泊施設に行くといった内容で、中には高速道路を使って遠くの施設に出かける幼稚園もあるようです。
お泊まり保育では、簡単なテーブルマナー教室が行われたり、お菓子やカレーつくり、プール、登山をしたりと、特別なイベントが計画される園も多く、園児も普段とは違う幼稚園生活を楽しめます。但し、夏季保育やお泊り保育は、幼稚園によって実施の有無や内容が異なるため、お子さまの通っている幼稚園の夏休み中のスケジュールを事前にチェックしておくとよいでしょう。
長い夏休み期間は、できるだけ有効に使いたいのが保護者の願いでしょう。お子さまと楽しく有意義に過ごせるようなポイントを、いくつかご紹介します。
◆1日のスケジュールを決めてみる
お子さまと一緒に1日をどのように過ごすか、計画を立ててみましょう。目的を達成する喜びを知ったり、スケジュールに沿って行動をすることを覚えたりします。お昼ご飯のお手伝いをするなど小さな予定でも、お子さまの成長を促す役割となるでしょう。
◆夏休みにしかできない体験をさせる
幼稚園がないからこそできる経験を、お子さまにさせてあげるのも有意義です。保護者の実家に帰省したり、キャンプなどに参加するなど、普段会わない人との関わりを楽しんだり、初体験を試みるのもオススメ。さまざまな経験をすることで、コミュニケーション能力や感性を高めるきっかけ作りができるでしょう。
◆夏休みでも早寝早起きを心がける
幼稚園に行く必要がないからといって、起床時間が遅くなったり、いつまでもパジャマ姿で過ごすと生活リズムが乱れる可能性があります。夏休み中でも朝は登園中と同じ時間に起きることを心がけ、夜も早く眠るようにしましょう。
◆入園準備に向けて学習習慣をつける
夏休みの間にしておきたいことのひとつに、お子さまの学習習慣をつけることがあげられます。たとえば、先生が呼びかけたときに、話を聞く態度や姿勢にすばやく切り替えられることです。まずは保護者が見本となるように、お子さまの話をじっくりと聞いてください。次第に、人が話しているときはきちんと耳を傾けるべきだと理解できるようになります。
また、連絡帳やプリントなど自分の名前を読み書きする必要がでてくるので、今のうちから下地づくりとして、読み書きがスムーズにできるようにしておきましょう。準備段階では、学習量よりも、こうした習慣や下地づくりが重要です。上手にできたらたくさん褒めてあげるのはもちろんですが、せっかくの夏休みなので、お子さまが行きたいところに連れて行ってあげるのもよいかもしれませんね。
幼稚園によっては、夏休み中でも預かり保育を行うところがあります。通常保育料とは別途に、預かり保育料を支払うことで、利用できるケースがほとんどです。
料金は各園で差がありますが、1時間当たり数百円から、1日(6~8時間)2,000円前後から3,000円程度。通常の保育料に5,000円プラスすれば、夏休み中でも預けられる幼稚園もあります。普段は給食が提供される幼稚園でも、夏休み中はお休みになっていることも多いため、通っている幼稚園に確認が必要です。
お子さまの成長を見据えた夏休みを過ごせるよう、親子でたくさん会話をしましょう。夏休みにどこに行きたいか、どんなことをして遊びたいかなどについて、一緒に決めていくのもおすすめです。楽しみが増えることで、イキイキとしたお子さまの表情を見ることができるでしょう。いろいろなことに挑戦することで、夏の楽しい思い出と新たな自信がお子さまの味方となり、夏休み明けにさらに元気に登園できますね。
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